ゴルフのラウンド中や終了後に腰に痛みを感じることはありませんか?その痛みの正体は、スイング時の「反り腰」が原因かもしれません。
特にボールを打つ前の構え方であるアドレスの姿勢は、そのあとのスイング動作全体に大きな影響を与える非常に重要です。今回は反り腰がどのように腰痛を引き起こすのか、実際のゴルフ場面の具体例を交えながら詳しく説明していきます。

アドレスで骨盤が前傾しすぎると腰椎が常に反った状態になる
アドレスをとるとき「背筋をきちんと伸ばそう」と意識しすぎると、骨盤が前方に過度に傾き、腰が反った姿勢になってしまうことがあります。この姿勢は一見「きれいな構え」に見えるかもしれませんが、実際に腰椎に大きな負担がかかります。腰椎が必要以上に反ったままスイングを開始すると、腰周辺の筋肉や背骨の椎間板に不自然な力がかかりやすくなり、痛みの原因となります。
特にインパクト時にはその負荷が一気に集中するため、腰に痛みが生じやすいです。アドレスで作った姿勢の癖がスイング全体を通して影響するため、最初の構えから正しい骨盤の位置を心がけることが大切です。
インパクト時の「体の開き」が腰椎をさらに圧迫する原因に
ダウンスイングからボールを打つ瞬間にかけて、体が急に前方に回転する動きは、反り腰の方にとってかなりの負担となります。骨盤が前に傾いた状態では、胸の部分や肩が早く開きやすくなり、体の回転バランスが崩れてしまいます。
特に腰の動きに頼ったスイングをする傾向がある方ほど、この圧迫によるリスクが高まります。本来は下半身から始まる連動した回転動作が理想的ですが、反り腰の姿勢では正しい動きの連鎖が阻害され、腰への負担が集中してしまいます。
腰への過度な負担が積み重なると、プレー後の腰痛だけでなく、慢性的な腰の不調にもつながる可能性があるので注意が必要です。
フォローまで反り腰を維持すると慢性的な腰痛に繋がりやすい
スイング後のフィニッシュ姿勢まで反り腰の状態が続いていると、腰への負担は蓄積されていきます。1回のスイングでは大きな痛みを感じなくても、何度も同じ動作を繰り返すことで徐々に腰周りの筋肉が硬くなったり、背骨の椎間板が圧迫されていきます。その結果、長期的な腰痛問題へと発展することが少なくありません。
特に練習量が多いゴルファーや、飛距離を伸ばそうと必要以上に力を入れる傾向がある方ほどこのリスクが高まります。腰に余計な負担をかけないためには、スイングの最後まで自然な骨盤位置を維持する意識が大切です。
フォロースルーで体が左に傾くのは自然ですが、腰を反らせすぎないようにお腹に適度な力を入れて背骨をまっすぐに保つことを心がけましょう。こうした意識がラウンド後の腰の痛みを軽減し、長くゴルフを楽しむための秘訣となります。
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